残業すれば罰金?新しい働き方改革
みなさんこんにちは!
2月も残り
2日となりました!
春が近づいていますね😊
4月まで間もなく。
新しい環境を迎える方が
たくさんいらっしゃると思いますが
2020年4月1日から、
残業時間に上限規制が設けられて
違反した事業者に
罰則を適用するという
働き方改革が
中小企業において施行されます。
2019年4月より前は
月45時間、年間360時間という
限度の決まりがありましたが
実際は、
従業員に上限なく残業を
行わせることが可能でした。
2020年4月からは
臨時的な事情がない限り
残業時間が月45時間、
年間360時間を超えることは
必ずできません。
繁忙期などの
特別な事情がある場合でも
残業は月100時間を
超えることはできず、
2~6ヵ月平均で
月80時間以内になるようにする。
違反した企業には懲役、または
30万以下の罰金が課せられます。
こんな重い罰則が決まるなんて
絶対残業しないように
頑張りますね・・・。
今年1月に発表された調査によると、
2019年4月~11月までに
法令違反の目安となる
月80時間超の残業を行った人は、
月平均で約295万人も
いたことが判明しました。
しかも、その内の4割は
働き方改革の対象となっている
大企業なんです。。
働き方改革が問題になっている今でも
残業規制を守っていない企業が
横行しています。
この働き方改革は中小企業だけでなく
短時間労働者(パート、有期雇用など)の
同じ仕事をする人は
同じ賃金を受け取る
「同一労働同一賃金」を
規定する法律が整備されます。
同じ企業内で、
正社員と非正規雇用社員の間で
不合理な賃金差を設けることは禁止。
正社員と同じ業務内容で働くのであれば
同じ待遇を受ける必要があります。
「アルバイトだから」
「将来的に期待する役割が違うから」
などの主観的な理由で
差をつけることは認められません!
シニア層の働き方改革も
施行されます。
65歳以上への定年引上げや
定年の定めの廃止。
希望者全員を対象に
66歳以上の
継続雇用制度の導入。など
いずれかを実施した企業へ
政府は助成金を送るなど、
積極的に
シニア層も働く企業を
支援するようです。
労働意欲があるシニア層も多いので、
2020年もさらに
活用が広がることが期待されています!
介護業界にとって残業は
働き方に関わる大きな問題です!
深刻な人手不足が続く中、
1人あたりの職員が
担う業務量は増加しているので、
残業も深刻化しています。
介護施設で働く
約7,000人を対象に
1ヵ月間のサービス残業は
どのくらいあったか。
との問いに対して、
「ない」と回答した人は38.9%。
職員の6割以上が
無償で残業を行っているんです。
他にも
1日10時間以上働いていたり。
無償で月45時間以上の
残業をしていたり。
色々な調査の結果
介護施設で
サービス残業が頻発していて、
長時間にわたって
無償で残業をしている。
ということが
わかってきているのです。
介護業界において
サービス残業が多発している原因は
介護報酬の変更です。
2015年の介護報酬改定では
介護報酬が減ると、
介護施設としては
減った分だけ
出費を削減しなければ、
事業運営を
継続することはできません。
出費を抑える。
という点で真っ先に対象となるのが
人件費です。
報酬額が減らされる中、
残業代をきちんと支払おうとすると
人件費がかさんで
経営を維持することさえ
難しくなる場合もあります。
その結果、
人件費削減による人手不足で
サービス残業が悪化する。
という事態が起こっています。
介護現場は現在も
人手不足が続いており、
利用者の身体状況の記録や
カンファレンス(会議)への出席、
定時で帰る直前に起こる
利用者の急変など、
残業が起こりやすい職場だと
指摘されています。
しかしさすがに、
それを無視してまで
変えるというのは
私なら心が痛いです・・・。
4月から始まる働き方改革法は
残業規制がスタートしても、
数字には表れない
「ステルス残業」が
増えるのではないか。
という声も上がっています。
と懸念する声も少なくありません。
「ステルス残業」とは、
タイムカードに
退勤記録を付けさせた後、
社員がこっそり会社に残ったり。
ノートパソコンを
自宅に持ち帰ったりして
会社の目につかないところで
行う残業です。
この働き方改革は
仕事の量(内容)も
変わるわけではないので
残業の規制や
罰が大きくなればなるほど
この、目に見えない残業
「ステルス残業」をする人が
増えるような気がします・・・。
前回、SDGs~働きがい編~
▶https://aun-company.co.jp/media/3953/
で書いたように
これからの日本の働き方に
とても興味を持っていましたが
4月からどうなるのでしょうか・・・。
残業が無くなるというのは
私たちの体力、健康面にとって
とてもいいことかもしれません。
しかし
残業してはいけない。
でも仕事が残っている。
気付けばこんなに溜まってる。
残業しなきゃ無理だ。
でも罰金が・・・なんて
そんなストレスが
精神的に追い込んでしまったり
逆に健康に悪かったり・・・。
でも、
この働き方改革がうまくいけば
1日1日めちゃくちゃ集中できて
しっかり休みもあって
メリハリのある生活を
送ることが
出来るかもしれません!!
4月からどんな風に日本が変わるか
すごく楽しみです!
過去のブログ 『日本人。働きすぎ問題。』 |
https://workstyle.ricoh.co.jp/article/2020-workstyle-topic.html
「働き方改善ラボ」引用・参考
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/
bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/housyu/index.html
「厚生労働省」引用・参考
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
「厚生労働省」引用・参考
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no817/
「ニッポンの介護学」引用・参考
https://mag.smarthr.jp/labor/detail/stealth_zangyo/
「smartHR」引用・参考