カテキンの健康効果
こんにちは。
管理栄養士の仲村です。
今回のブログのテーマは「カテキン」です。
新型コロナウイルスの流行、
全国の小・中・高校などの一斉休校など
不安な思いをされている方も多いのでは
ないでしょうか。
aunの中でも、
感染が広がらないように
手洗いや消毒など
みんながそれぞれ出来ることをやっています!
介護・福祉現場で働く皆さんも
ご高齢者さんの命を守るためにももちろん、
ご自身やご家族を守るためにも
出来ることをコツコツやっていきましょう。
そんな中、
カテキンが新型コロナウイルスの予防に
効果的であるとの情報もありました。
実際はどうなのでしょうか。
▶カテキンとは
カテキンは、
主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、
お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。
ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる
色素や苦渋味の成分で、
ゴマのセサミン、
タマネギのケルセチン、
ウコンのクルクミン、
ブルーベリーのアントシアニンなども
同じ仲間です。
抗酸化作用を持っている
赤ワインやココアなどと同様、
その機能性や健康効果が期待されています。
(日本カテキン学会 カテキンのいろはより
http://www.catechin-society.com/iroha.html)
俗に、
「抗酸化作用がある」
「コレステロールを低下させる」
「抗菌作用がある」などと言われています
(「健康食品」の安全性有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail29.html)
▶カテキンがインフルエンザを予防する?
そんなカテキンですが、
有名なお茶メーカー「伊藤園」が
飲むとインフルエンザ予防になる
という研究結果を報告しています。
https://www.itoen.co.jp/company/research/report03/
※ただし、まだ小~中規模の
個別の研究結果ですので
これで「インフルエンザに効果がある」
と確定するのはまだ早いです。
この他にも、試験管での研究などで
抗ウイルス効果があるのではないか
ということが言われているようです。
このような事から、
新型コロナウイルスの予防にも
効果を期待されているのでしょう。
▶予防のために今できることは
書いてきたように
インフルエンザ予防への効果は
まだ不明なところもありますが
「予防できるかもしれない」
ということ。
新型コロナウイルスに対しては
「まだ分からない」
というのが結論だと思われます。
▶じゃあどうしたらいいの?
では、新型コロナウイルスに
感染しないために
出来ることは何でしょうか?
厚生労働省や日本感染症学会が
好評している予防方法は
以下のようなものです。
① 石鹸での手洗い
② 手指消毒用アルコールによる消毒
③ 混雑した場所をさける
④ 十分な睡眠をとる
どれも、
普段から簡単に取り入れられる
取り組みばかりですね。
管理栄養士の立場からは
十分な睡眠と共に
十分な栄養も摂ってもらいたいと
考えています。
▶栄養で出来ることは?
以前、風邪予防に関するブログを
書いていますので、
ぜひそちらも参考にしてみてください。
このブログ内には書いていませんが
ビタミンDも風邪予防に効果がある
可能性があると言われています。
ビタミンDは食べ物から摂取するほかに
紫外線を浴びて皮膚で作られます。
冬場や、日中中々外に出られない方、
普段から日焼け止めを
ばっちり塗っている方は
皮膚で作られるビタミンDが
少ないことが考えられます。
サプリメントで補うことも
一つの方法ですし、
食事で摂るなら
きのこ類や鮭がおすすめです!
▷カテキンは?
さて、今回のテーマ
「カテキン」に戻りましょう!
新型コロナウイルスに対する効果は
まだよく分かっていません。
その他にも色々なメリットが
報告されています
(体重・体脂肪の減少や
がんの予防効果など)が、
それらについても
まだよく分かっていないことが
多い栄養素です。
では、カテキンを意識することは
全く意味がないのでしょうか?
カテキンが多い食品といえば
「緑茶」です。
温かい緑茶を楽しむことは
ほっとする時間をつくるための一手。
新型コロナウイルスの話題で
世間がずっと緊張している今だからこそ、
緑茶でリラックスする時間をつくることは
心の健康の面で有効かもしれませんね。
▶まとめ
新型コロナウイルスに対する
カテキンの効果について
検討しました。
効果があるとするには
時期尚早と思われますが、
こんな時だからこそ、
こだわりの美味しい緑茶を見つけて
自宅でゆっくりご家族と楽しんでみても
良いかもしれませんね。
※今回のお話は、
何らかの理由で治療・通院をしている方などには
当てはまらない場合があります。
(重度の肝障害、
高血圧や心疾患で一部の薬を服用している方、
カフェインに敏感な方など)
必ず主治医と相談するようにしましょう!
▶▶
個別の栄養サポートが必要な方、
相談をしてみたい方は
mail : yuu7.rmkn@gmail.com
LINE ID : yuu7.rmkn
まで。お気軽にご連絡ください(^^)
参考
コクラン
https://www.cochrane.org/ja/CD008650/ENDOC_guo-ti-chong-yafei-man-cheng-ren-niokerujian-liang-toti-chong-wei-chi-notamenolu-cha
https://www.cochrane.org/ja/CD005004/GYNAECA_gannoyu-fang-tolu-cha
厚生労働省「統合医療」情報発信サイト
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/28.html