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2023.10.17 社長ブログ

解雇についての私見

今、世間では、ヤマト運輸の

パート職員解雇問題が大きく取り上げられている。

労働組合員は全面的に会社と争う姿勢だそうだ。

今日、ブログに書きたいのは、

ヤマト運輸の解雇問題とかではなく、

一般的に日本企業が従業員の解雇をすることの

難しさというか、その不合理さを書いてみよう。

大前提として、

今の時代は、会社も生き残るために必死だ。

優秀な従業員からは、

賃金が上がらないと言われたり、

利益を出せない従業員を簡単に解雇に出来ず、

結果として、バランスを保つ賃金になってしまい、

優秀な従業員、結果の出せない従業員、会社、

誰にとっても悪循環が起こりやすい状況が起こる。

アメリカなんかは、

自社に合わないと思ったら即刻解雇をする。

補償など最低限で、あってないようなものだ。

もちろん、それが正しいとは言わないが、

一方で、新しい職場へトライする人も多くて、

日本のような悪循環が長く続くことはないだろう。

ここで、考えないといけないのは、

果たして、会社は本当に人を育てようとしたか?!

そこは、本当に大切なことだと思う。

人によっては、

直ぐに結果が出せるタイプもいるし、

中長期間で活躍し出すタイプもいるということ。

中長期で活躍する従業員を育てるには、

会社には、資金力と根気強さが必要となってくる。

今すぐに利益を求めている会社に

半年や一年かけて育つ従業員はお荷物と言える。

しかし、逆な目線で見ると、

多くの時間をかけて育てた従業員は、

自分がどれだけ時間を使ってもらっていたか?

上長への感謝をしてくれたり、

会社への忠誠心を持ってくれることも多い。

逆に、1を教えたら10まで想像して、

行動し結果を出してくれるタイプというのは、

頭も良いが辛抱強さがなく、嫌なことがあると

直ぐに不満を口にして辞めてしまうことも多い。

とはいえ、そこを加味して、

優秀な従業員と向き合っていかなければいけない。

それが、会社にとっては有益なことだからだ。

この表現をいうと、

怒られるかもしれないが、

“うさぎと亀”の物語と一緒だと思う。

短距離が得意な人、

中長距離が得意な人、

それぞれの特性を活かしてあげられる

受け皿に会社がなってさえあげられれば、

揉めるような解雇トラブルにならないのでは?!

と、思ったりもする。

だからこそ、人を育てるというのは一番大切だ。

しかし、最初に書いたように、

会社に資金的な余裕がないのであれば、

もっと、解雇がしやすいようにしなければ、

今後、多くの会社が潰れていってしまうだろう。

そもそも、資金的な余裕がないから解雇に至る。

よって、利益の上がらない部署や人員整理は必須。

解雇なんて誰もしたくない。

だが、会社にとって人員整理というのは、

再起をかける最後のチャンスとなる可能性がある。

このチャンスを逃してしまうと、

会社そのものの存続さえ難しくなってしまう。

だから、あくまで、僕個人の考えとしては、

もう少し、日本は解雇しやすい法律にすべきだと、

そう、思っている。

会社に余裕がなくなると、

社員に求めるハードルが上がってしまう。

結果として、最悪の会社はパワハラをしたり、

イジメをして、自己都合の退職へ持っていく。

そんな最悪な悪循環の会社も増えていってしまう。

僕が従業員の立場であれば、

二ヶ月以上の賃金補償をしてもらい、

結果の出ない環境にしがみつく事なく、

前を向いて、次の挑戦に急ぐことにするはずだ。

たまたま、その環境に僕が合わないだけだ!!

それに、結果を出すチャンスが少ない環境より、

多くのチャンスがもらえる会社を探す方がよい。

これが、これからの生き方に求められる思考だ。

それと、従業員の立場の人は、

ほとんど意識したことがないだろうが、

会社生存率という倒産指針となるものがある。

簡単にいうと、

会社が何年で何%の確率で倒産するか?

それが、分かる数字だ。

会社というのは、

3年で35%の会社が倒産してしまう。

10年経つと、93%の会社が倒産してしまう。

僅か、10年で90%以上の会社が潰れてしまう。

30年でみると、99%の会社が倒産している。

今日、会社が存続しているのは当たり前じゃない!

今日、働く場所があるのは当然じゃないし、

働きたい人が大勢いる中で、自分は選ばれている。

そう、思って働くべきではないかな?!

身勝手な経営者目線かとしれないが、

弊社には、そんな風に考えてくれている

従業員がいるのも事実だし、僕の自慢でもある。

まぁ、一方で、

僕自身も短期間だが、

サラリーマンをした経験があるから

会社への不平不満があるのは理解できる。

だから、解雇と言われたら、めっちゃ怒ると思う。

将来のことを考えて、不安にもなるかもしれない。

しかし、会社が潰れてしまったら、

自分だけでなく、全ての従業員の仕事が失われる。

会社さえ生き残れれば、

従業員を想う心ある経営者であれば、

解雇した従業員を呼び戻すこともするし、

きっと、より良い環境が与えられるはずだ。

だからこそ、

自分自身の未来のために前に進んでもらいたい。

ちなみに、

会社側に立った話しだけでなく、

解雇をせざる得ない環境にした経営者は

減給や辞任の責任の責めは負うべきだと考える。

もちろん、利益が回復した段階で、

解雇した従業員を再雇用する気概も必要だ。

従業員は会社があるのは当たり前と考えない。

会社側は従業員に生活があることを軽んじない。

この一番大切なことをお互いに理解できれば、

少なくとも大きなトラブルにはならないと思う。

ただ、僕が違和感を持つのは、

甘え過ぎている従業員も多いことだ。

これは、日本の風潮とも言えるのだが。。。。

・解雇なら他の会社を紹介しろ。

・解雇する前に配置転換して時間稼ぎ。

・訴訟して少しでも多くの金取ってやる。

・定年近い年齢やから責任もって終身雇用しろ。

いやいや、そんなん知らねーよ。

自分の人生くらい自分で責任もてよ。

こんな他力思考の人には、

心の底からそう、思えてならない。

たまに、そんな人を見ると吐き気がするねw

今日は、この辺で。

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