estinto
estinto
とは、音楽用語で、
ごくごく小さな音のことを言う。
話は変わります。
私は、10歳の頃に
近所にある神社へ
よく行っていました。
そこの住職は、
白く長い眉毛が特徴的だった。
目にかかりそうなくらい長い。
頬は細く、目つきが鋭かった。
何か後ろ暗い事があると、
全て見透かしそうな
オーラを纏っていた。
ただ、見た目は怖いけど、
常に優しい言葉をかけてくれる人でした。
私が神社へ行くと、
いつも、広間で休ませてくれました。
当時、私は嫌なことがある度に
神社へ足を向けるようになっていました。
学校のこと、家のこと、友達のこと、
多感な時期の私を優しく迎えてくれる神社。
思い返すと、神社に行く時は、
いつも雨が降っていた気がします。
雨が降っていた記憶が
鮮明な理由は、きっと、
学校にも家にも居場所がなく、
風邪をひきたくなかったのだと思います。
それと、
広間から聞こえる雨音が好きだったからだ。
広間の畳部屋に一人で座り込み、
ただただ、雨音を静かに聴いていた。
この頃から、雨が地面に落ちる音と
神社という特異的な空間(組み合わせ)
が堪らなく好きだった。
まるで、ジャズを
聴いているかのように
心が穏やかになり、
雨が晴れる頃には心も
晴れやかな気持ちになっていた。
あるゆる負の感情が浄化される。
だから、私にとって、
神社と雨音の組み合わせが
estintoです。
(ごくごく小さく好きな音)
好きな音というのは勝手に付けて、
造語のように使っていますが、
そこは無視して下さい。笑
皆さんにも
好きな音や思い出がありますよね?!
時には、
好きな音や思い出を
懐かしんでみるのも良いかもしれませんよ。
きっと、心が満たされると思います。
それに、これから
新たな想い出を作っていく時、
音や行動や刺激が想い出となるのです。
ぜひ、自分だけのestintoを作って下さいね。
それでは、良い週末を。
「過去ブログ」
’’明日の風に吹かれるな’’
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