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2020.07.06 社長ブログ

時代錯誤

先日、

カフェで異様な光景をみた。

一見、

恋人同士で、

普通に食事を楽しみにしている男女がいた。

しかし、

二人が注文していた

料理がテーブルに並んだ瞬間、

その恋人たちの様子が一変した。

彼氏は、徐に携帯を取り出した。

それに呼応するように、

彼女は髪の毛をかき上げ出して

満面の笑みで両肘をテーブルにおいた。

そして、

彼氏はスイッチが入ったように、

一心不乱に彼女を携帯で撮り始めた。

彼女は、

少しでも綺麗に映ろうと

女優ばりに顔面を作っている。

時に、口角を上げ、

時に、片目をつむり、

時に、口を尖らせたりしている。

彼氏の表情は真剣そのもので、

彼女を綺麗に撮影しようと必死だ。

私といえば、

隣の席で気配を消しながら、

PCと睨めっこをしているフリを

しながらコソコソと覗き込んでいる。

モデル並みに顔面を作る彼女、

表情だけプロカメラマンの彼氏、

コソコソ覗き込む野次馬根性の私、

なんとも素敵なトライアングルだ。笑

現実は、

私は蚊帳の外だが

無観客では盛り上がらないと

自分に都合の良い言い訳をして

見事にメンバー入りを果たしている。笑

日常的に恋人同士が写真を

撮影していることなど見慣れた光景だが、

あそこまで、恥ずかしげもなく、

堂々とカメラ前でポーズをとったり、

料理が冷めることも気にもせず何十枚も

撮影していることに違和感が拭い去れない。

その後、

取り終えた画像を見た彼女は、

彼氏に対して自分の顔の角度やピントの

合わせ方まで事細かく追加で指示をしていた。

その光景は、まるで、

プロ同士のコミュニケーションだった。

それから、

更に5分以上も撮影は続き、

ようやく、撮影会は終わった。

残念ながら、

料理は完全に冷めていた。。。

サラダは表面がカピカピで、

パスタはのびきっているし、

ピザもカチカチに固くなっている。

私が料理人であれば、

「この野郎、はっ倒すぞ」

と、怒鳴りますが、、、、

今回は観客である私は心の中で

「撮影お疲れさまでした・・・」

と、つぶやきました。

それにしても、

こういう状況を理解出来ない

私が時代錯誤な人間なのか?

それとも、偶然、変なカップルに出会ったのか?

いずれにせよ、

その日、人生で、

最も無駄な10分間を過ごした

ことだけは間違いないのだろう。

ちなみに、

彼女の顔の輪郭は五角形だった。

では、おやすみ。

「過去ブログ」

’’the way i am’’

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